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史上最強の完全合作 阿部和重、伊坂幸太郎がそのすべてを語る『キャプテンサンダーボルト』 (阿部和重 伊坂幸太郎 著)

注)村上さんも新潮とのサイトで読者とやりとりするなど各方面に気を使っておられましたが、
阿部和重さんの奥さんは学会メディアに何度か登場している川上未映子さんです
ステラマッカートニーの来日にもなぜか川上さんがパーティーに呼ばれていましたし
朝日新聞デジタルで以前三菱地所レジデンス広告で短編小説を連作してらっしゃいました。
この小説の「村上病」は蔵王の御釜と関係があるらしく、「御釜」が本文に頻出。
脇役の女性登場人物は桃沢瞳という名前で、マー君などの実在人物の名前も出てきますし、古いタイプのヒーローを思わせる主人公ふたりの名前はアイドルの名前でしょうか。

http://hon.bunshun.jp/articles/-/2856
本の話WEB 2014.10.15 07:30
2014年10月11日、「阿部和重と伊坂幸太郎による、合作書き下ろし長編が刊行される」というニュースが日本中を駆け巡った。小説の世界では珍しい完全な合作であるということに加え、著者として並んだふたりの名前に驚いた方も多いだろう。それほど接点があるとは思えなかったふたりの間に、一体何が起きたのか。『キャプテンサンダーボルト』が出来上がるまでのすべてが、ここで明かされる!
――今日は読者の代表として、ここに来ました。阿部さんと伊坂さんが何かをやられているらしい、ということだけはわかっているんですが、何が起きているのかはまったく知りません! いにしえの「電波少年」状態です(笑)。編集者の方にお聞きしたところによると、そもそも最初のきっかけというのは、お互いにご面識が全くない状態で、2010年3月24日に阿部さんの『ピストルズ』の3刷帯に伊坂さんが推薦文を寄稿されたことだったとか。
伊坂 以前から僕は阿部さんの小説が大好きで『ピストルズ』の連載中に読んでいたんですけど、正直、純文学の世界の人たちからすれば、「伊坂幸太郎」というのはミーハーな感じですし、関心ないだろうな、と思っていたんです。だから、「僕が、阿部さんの作品が好きだと言っても阿部さんは絶対嬉しくないし、言わないほうがいいよ」と編集者には言っていたんですけど。
阿部 そんなことないですよ(笑)。伊坂さんのことは当然同業者として存じ上げていて、お書きになっていることから、影響を受けているものや物語の発想の部分とかに勝手に共通性を感じていました。けれどもこちらこそ、僕の小説なんて読んでないだろうという気持ちでいたところ、自作のなかでも特に面倒くさい部類に入る『ピストルズ』をおもしろいと言ってくださった。いただいたご感想も、細部をひとつひとつ取り上げてそのおもしろさをご説明くださっていて、そこであらためて、考えや興味の面で自分と重なっているところを再確認することもできたし、編集者からは出てこない、実作者ならではのご指摘などもちょうだいして、非常に嬉しかったんです。それで結局「帯にコメントをいただけないでしょうか?」とお願いすることになりました。
――お会いになったのはそれがきっかけだったんですね。
阿部 『ピストルズ』も帯のコメントをいただいた効果が絶大にあって版を重ねましてですね。直接お礼を申し上げたかったので、当時の編集者にセッティングしてもらったんです。それが2010年の6月4日ですね。
伊坂 僕の帯コメントに力はなかったかと(笑)。でも、会うの、怖かったですよ。阿部さんは僕がデビューする前から、こういう言い方はたぶん阿部さん、苦笑されるでしょうけど、純文学界のエースというか、『インディヴィジュアル・プロジェクション』なんて、僕たちの世代の文学にとっては象徴みたいな感じじゃないですか。あそこから新しい、僕たちの世代の文学がはじまった、というか。だから、いつも常に先を行かれている気がしていて、憧れと同時に嫉妬もあって。『ニッポニアニッポン』が出たときも、僕は大江健三郎が好きなんですけど、大江さんが僕たちの世代だとしたら、『ニッポニアニッポン』のようになると思ったんです。やられた、というか、本当に悔しくて。だから目の上というか、雲の上のたんこぶのような人なんです(笑)。だからもしかするとお会いしたら、「君が書いてるのは、ちょっと駄目だよ」とか説教されるような気がして。
阿部 俺、どんなキャラなんですか(笑)。昭和の文士ですか。伊坂さんは今リップサービスしてくださったけど、僕は僕で大いなる嫉妬があったわけですよ。デビューは僕の方がやや早いといってもそんな差は一瞬で埋められてしまって、たちまち売れっ子になってしまった。デビュー当時も衝撃的で、僕が信頼している編集者から、伊坂幸太郎という凄い新人があらわれた、今年はみんな彼の小説を話題にしていると聞かされて、俄然興味を持ったことを覚えています。ジャンルはいちおうミステリーに分類されるけれども、いわゆる単なるエンタメではなく、クロスオーバーな作風であるということからも、新時代のはじまりを強く感じさせられました。そして伊坂さんは、もちろん内容も凄いけど、それと同時に、今更説明するまでもなく、売り上げも常に好成績を出している。これが僕の一番やりたいことなんです。まさに作家としては理想的な状況。だから僕も、「会った時に馬脚でも現したら突っついてやろうか」という気持ちはあったかもしれない(笑)。でも会ってみたら、最初からなんか普通に「ねー?」みたいな感じで。
伊坂 阿部さんって表面的な意味じゃなくて、すごく優しいんですよね。褒め合ってるとみんな白けそうですけど(笑)。でも、例えば、映画に関してすごい知識があるのにそれをひけらかすわけではなくて、お互いの共通点を見つけて「あの作品はすごい良いよね」と言ってくれたり。あとはやはり、阿部さんもすごく大江健三郎が好きなんだと分かって、本当に喋っていて楽しくて。
阿部 事前に何となく感じていたお互いの共通項みたいなものが、あれよあれよと言う間に全部確認されていきましたね。
伊坂 「お互いやっぱり冷戦時代の子どもですよね」みたいなこともあって。陰謀論が好きで、子供のころはノストラダムスの大予言を叩き込まれた世代じゃないですか(笑)。興味のあるものも似ていて。ああ、それでその時に、村上春樹さんの話になったんですよ。当時、『1Q84』が話題になっていて、僕も阿部さんも春樹さんの作品について詳しくないんですけれど、でも、暗殺者が出てくるらしい、とか聞くと、何となく僕たちもそれに応えなくてはいけないような気がしていて。
阿部 ある種の陰謀論的世界が物語として組み立てられているというね。もちろん村上春樹はずっとそれをやっているわけです。表面的な理解で言えば、歴史の再構成の試みとか陰謀論を物語るのにまず、アメリカ文学をベースに、文学以外のさまざまなジャンルの創作物との連携もはかることで、大江健三郎よりもポップな部分を広げていったと言える。さっきの伊坂さんじゃないですけど、そうした創作の実践面から見ても、我々にとって村上さんは、上空を遮っているものすごく巨大なUFOみたいなものなんです。これは、なんとか超えなくちゃいけない。そうしないと、さらに上空にいて、下界にワーッと手を振っている大江健三郎と握手できない、みたいな感じがあったんです。だって、村上春樹はずっとそこに居続けるし、落ちる気配がないどころか、どんどんUFOが大きくなってる感じなんですから。
伊坂 嫉妬の話で言うと、春樹さんはもう僕たちよりも二回りも年上の人で、それで日本の小説界の話題を全部持って行っちゃうわけじゃないですか。それは本当にすごいけれど、僕たちもそれに立ち向かわないといけないんじゃないか、という気がしていて。僕はエンタメの人だから、どうしても勝ち目はないんですけれど、阿部和重なら春樹さんと対抗できるんじゃないかと前から思っていたので。だって、『ピストルズ』とか本当に素晴らしい作品ですし。なので、その時に、「阿部さんにこのまま頑張ってほしいんですよ」と伝えたんですよ。そうしたら阿部さんは優しいから(笑)、「いや、ふたりでやろうよ」みたいなことをポロッと言ってくれて。「え?」と思ったら、「何か一緒にやろうよ」と。そのときは具体的なプランがあったわけじゃないんです。だから「『冷静と情熱のあいだ』みたいな感じですか?」って、僕はそれほど本気にせずに。
阿部 その時は必然性というか、うまく流れができている気がしたんですね。ふたりの会話によってその必然性が生まれて、やるしかないような気持ちになって。伊坂さんがそれを受け止めてくれて、さらに同じようにやってくれるかは分からないけれど、なんか僕はその時に「いっしょにやろうよ」ってポッと言いたかった。そういう空気がありましたね。あんなこと言っちゃって大丈夫だったのかなと、あとでドキドキしましたが(笑)。
伊坂 本当に楽しかったから。後で同席していた三枝さん(当時の阿部の担当編集者。現・コルク副社長)にもメールで、「学校の友だちとしゃべってるみたいで、楽しかった」と書いたくらいで(笑)。
阿部 それを伺って、「とにかく悪い印象じゃなかったんなら良かったね」と僕はほっとしたわけです。
伊坂 で、半年ぐらい後に阿部さんが三枝さんと一緒に仙台に来てくれたんですよ。それまでも、僕は三枝さんとはたまに連絡を取っていたんですけど、同業者の人とはあまりメールアドレスの交換をしないことにしているので、阿部さんとも直接は、お話していないんです。それで、その次にお会いしたのは、その、2011年の3月に入ってからで。
阿部 「あの話を進めたいと思う」と。つまり、まだはっきりと言葉にしていないけど、「ふたりで合作をやりましょう」ということだったんですね。
――最初に出ていた「ふたりでいっしょに」という言葉がついに明確化したんですね。おもしろいですよね。そうやって作家ふたりが会ったことから合作の話が自然発生するという。出版社が持ちかけたわけじゃないんですもんね。
阿部 そうです。単純に、お互いがやりたかったからやろうとしただけなんですよ。
伊坂 世間を驚かせてやろう、とかそういう偉そうなのはまったくなくて(笑)。単にやりたいことがあってワクワクしていただけなんです。言っちゃ何ですけど、僕からすると、人生の思い出になる、というか(笑)。だって、阿部和重と一緒に小説を書ける、なんて、経験できない人がほとんどなんですから。実際に始めてみたらワクワクだけじゃなくてしんどいこともたくさんありましたけど(笑)。
――おふたりは現在三枝さんが副社長を務めておられるコルクにマネージメントを一任しているわけですが、その時点ではまだそういう関係ではなかったんですよね。
伊坂 そうなんです。そういうつながりでやったわけじゃなくて。
阿部 アイドルが一時限定でユニットを組むような(笑)。
伊坂 時系列から言うと、逆なんですよね。もともと彼が出版社に勤めている時に、これをやることになって。作品を作っているうちに、彼が、出版社を辞めるような気配になってきちゃって(笑)。
阿部 「そういうことならがんばれよ」って励ましたよね。
伊坂 だから途中からは、どこの出版社から出すのかも分からなくなって、ただ書いていたという(笑)。
(続く)

注)小説本文より一部抜粋 かなりネタバレです。注意してください
これから小説を読みたい人はここでは読まずに買って読むことをおすすめします
155ページ
相葉時之が神妙な顔つきになり、こちらを見た。「知らねえのか?」「何がだ」「あいつ死んでるぜ」
「死んでる?」「井ノ原、おまえ知らなかったのか」「え」不意うちの、物騒な言葉に驚く。「何でだよ」
「ほら、それこそ、あれだ。村上病」「村上病?」思いもしない言葉だった。
「どういうことだよ。何で」と少し混乱した。「だって、予防接種してるじゃないか」
「してなかったんだよ」相葉時之は鼻の頭を掻いた。
「あいつの家、少し変わっててな。宗教団体ってのとはちょっと違うんだけど、なんつうか
環境問題とかそういうのに熱心な、運動家っていうのか?運動家って言ってもスポーツマンってわけじゃねえぞ」

注)「447ページからは主人公たちの乗る「三菱トライトン」が頻出
ちなみに川上未映子さんは以前朝日新聞デジタルに三菱の不動産関係の広告として小説を
書いておられました。
510ページ
「このパチンコ屋はな、俺が最初に自力で立ち上げた事業なんだ。まさかこんなところで、こんなときに、このチラシと
巡り合えるとは思いもよらなかったが、ま、そういう縁だったんだろう。いろいろと思い出させてもらった。
おまえらには礼を言うよ」

515ページ
銀髪の怪人を首謀者のひとりとする国際連続テロ事件の全容は、未だ解明に至ったとは言い切れぬ状況だ。
が、それでもこの一年のあいだに、報道によって多くの内実が明るみに出された。
なかでも、つい先頃アメリカの有力情報週刊誌がスクープした、ウィルス兵器の由来に迫る
「村上病の真実」という記事が一時的に大いに耳目を集めた。
ムラカミファージはもともと、戦時下の日本で、村上博士の主導のもと研究開発がつづけられた
兵器用のウィルスだった。(略)
GHQの秘密工作機関を通じて、ウィルスは特定の民間人に対して使用された。
特定の民間人とは、当時影響力のあった共産主義の活動家であり、
労働運動の指導者たちだった。その被験者のうち最初の死者が、村上病感染者第一号として扱われた。
つまりムラカミファージの人体実験は、冷戦期を迎えたアメリカが推し進める
反共政策の暗殺作戦に組み込まれる形で実施されていた。占領時代の終わる1952年まで、
当の人体実験=暗殺作戦はつづけられた。
1952年は、蔵王の御釜に立ち入り禁止区域が設定された年だ。
同年以降、生物兵器としてのムラカミファージが人の命を奪うことはなくなったが、
どういうわけか日本では、「村上病」の蔓延が深刻視されてゆくようになる。
記事の中身は主にこうしたものだった。発表直後は日米で強烈な反応を引き起こしたが
占領時代の日本に焦点が絞られた陰謀論が展開される内容であることから、議論はそれほどの広がりを見せなかった。
掲載から一か月が経った現在、同記事への世の関心はすでに薄まりつつある。
そのように、この一年のあいだに変わったこともあれば、変わらなかったこともある。
厚生労働省では、幹部らが引責辞任に追い込まれ、大手製薬会社でも、一部の首のすげ替えが行われた。

注)キャプテンサンダーボルト 単行本 – 2014/11/28 出版社: 文藝春秋

人生に大逆転はあるのか?小学生のとき、同じ野球チームだった二人の男。
二十代後半で再会し、一攫千金のチャンスにめぐり合った彼らは、
それぞれの人生を賭けて、世界を揺るがす危険な謎に迫っていく。
東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29と、
公開中止になった幻の映画。そして、迫りくる冷酷非情な破壊者。
すべての謎に答えが出たとき、動き始めたものとは――
現代を代表する人気作家ふたりが、 自らの持てる着想、技術をすべて詰め込んだエンターテイメント大作。

注)アマゾンコメントより一部抜粋
賛否両論ですが、ここに抜粋した以外では1+1=2ではなく1×1は1だったというコメントも二回見られました。
ほめるコメントが、銀髪の怪人を「怪しい外人」とか「殺人鬼のような外国人」とか書いてあるのも気になりました

http://www.amazon.co.jp/dp/4163901949?_encoding=UTF8&isInIframe=1&n=465392&ref_=dp_proddesc_0&s=books&showDetailProductDesc=1#iframe-wrapper
5つ星のうち 1.0 寒気と苛立ち, 2015/3/15
伊坂節なのか阿部節なのか分からないが、どんなに追い詰められている状況でも異常すぎるくらいにカッコをつけ・斜に構えるセリフのオンパレードに違和感、古臭さを感じざるおえませんでした。

5つ星のうち 2.0 細部の設定が甘く、かなりしらけました。(ネタバレ注意!), 2015/1/31
 あまりにも評判がよいので、買って読んでみましたが、つまらない分けではないが、わくわくドキドキにはほど遠かったです。特に色々な場面で設定の詰めが甘く、読んでいて何度も白けました。例えば感染力の強い病気の感染者確保に警察がゴーグルとマスクだけで現れ、周囲の接触者には何もしないのに、誰も不思議に思わないとか、戦時下の日本に潜入するのにB29で来て、吹雪で不時着するとか。大編隊に紛れるためという設定ですが、少数の破壊工作員を潜入させるだけなら、普通は潜水艦にゴムポートでしょう。無理にB29墜落という設定を使いたかったとしか思えません。また,その場面は描かれていませんが、たった3人の工作員で陸軍の研究施設を破壊し、資料をアメリカに持ちかえるなんて簡単にできるのでしょうか。細菌に関する知識もめちゃくちゃで、体内の善玉菌を一瞬にして強毒性の悪玉菌に変える細菌って?また、最大の謎である五色沼の水が、特定の細菌に混ぜるだけで、その増殖力が何倍にも増加させる効果があるそうですが、それって一体?
 特にラストの貸金庫室へ細菌の噴霧装置を捨てる場面ですが、何人もの人が利用する貸金庫室なら必ず換気装置があるはずで、細菌が噴出すると同時にそこから外部に漏れてしまうでしょう。エンターティメント性を重視して、あり得ない状況を作り出すのはよく分かるのですが、それを支える細かい部分がいい加減では、白けるだけです。
 主人公の二人のうち一人が連発する軽口も、途中から鼻についてきました。絶体絶命の緊迫した場面で連続して出るのですが、他の場面では剛胆というよりも何も考えない無鉄砲なだけで、洒落た台詞を連発するようなスマートなキャラにはとても思えませんでした。
 
5つ星のうち 1.0 単調, 2015/1/28
かなり期待して読んだのですが、盛り上がることなく読了しました。
主人公がなんどかピンチになりますが、安心して読んでいられますし、どんでん返しのような展開もありません。
価格も高めなことを考えるとと、星1です。

疾走感, 2015/1/7
ハラハラドキドキの疾走感でとても楽しめました。ただもう少し背景説明などを突っ込んで書き込んで欲しかった気はするが。エンターテインメントとしては十分の価値があると思います。

5つ星のうち 4.0 娯楽に徹した作品, 2015/2/9
ゆこりん - レビューをすべて見る
太平洋戦争時、東北の蔵王に消えたB29。公開中止になった戦隊ものの映画。殺人鬼のような外国人。さまざまな謎がひとつの事柄に収束したとき、本当の危機がやって来た・・・。迫りくるタイムリミットの中、相葉と井ノ原がとった行動は!?阿部和重と伊坂幸太郎の完全合作。東京大空襲の夜、東北の蔵王にB29が不時着した。それがすべての始まりだった。中学校時代の同級生の相葉と井ノ原は、否応なしに渦中に巻き込まれていく。
さまざまなできごとがちりばめられている。さまざまな人たちが登場する。これらの断片が組み合わさったとき見えてきたひとつの真実は、まさに全世界の危機につながる驚愕すべきものだった!まるで、ジェットコースターに乗っているかのような、ハラハラドキドキのスリルに満ちたストーリーだ。何度も危機を乗り越え、核心に迫っていく相葉と井ノ原。ふたりの活躍は、まさに世界を救うヒーローそのものだ。よく考えると「ん?」と疑問に感じる描写もあったが、娯楽に徹した作品だと割り切れば楽しめる。ラストも、爽快感が残る。ヒーローは、いつだってヒーローのままなのだ!長いけれど、一気読みできる面白い作品だった。

5つ星のうち 4.0 映画化希望, 2014/12/22
おそらくは阿部さんのクセである「現在形の連続」の文体だけ少し気になりましたが、
完全にエンタメに徹しており、実に読みやすかったです。
村上病の謎はちょっと突飛で漠然としたオチでしたが、全体をとおして
相葉&井ノ原のコンビがホント、すばらしいです。
2人の会話がとても愛らしく、すべてのシーンの映像がありありと目に浮かびました。
『ゴールデンスランバー』よりは劇画調なものの、深刻にならず気楽に楽しめる作品です。
中村義洋監督&斎藤和義さんコンビでぜひ映画化を!!

5つ星のうち 2.0 合作のための合作, 2014/12/18
伊坂さんの著書のなかでも最低のランク。
安易な設定、安易な伏線、安易なストーリー、合作を作る為に適当にアイデアを出して、それに合わせて適当な伏線をちりばめてそれっぽくまとめました、というような印象。
目覚まし時計の話など著者の自己陶酔としか思えない、物語に不要な箇所が散見されるのも特徴。
阿部さんの作品はグランドフィナーレしか読んでいないので、あくまで伊坂さんの作品としての感想です。
両氏とも各方面で評価を受けているだけあって、内容が面白くなくても読ませる力はあります。
それなりにさくさく読めます。主人公の会話に少しだけ良さがあったように思います。
また読みたい、この主人公達にまた会いたいとは一切思いませんでした。
中古価格がどんどん値下がっているのが何よりの証拠である。

5つ星のうち 5.0 2人の人気作家の良さが、掛け算で楽しめる。なんて面白いんだ! 痛快!!! おすすめの1冊。, 2014/12/18
伊坂幸太郎氏、阿部和重氏共作。
2人の得意なところが、足し算というより、掛け算で楽しめる。
登場者の名前も何となく、おもしろい。
相葉くんとか、井ノ原くんとか。
東京大空襲の日、蔵王に落ちたB29の話。
怪しい外人たちに追われる話。お蔵入りした映画にまつわる話。
ロリコン疑惑で干され、俳優をやめた、戦隊モノのリーダー役男優の話。
幾重にも絡んだストーリーのすっかり虜になった。

5つ星のうち 4.0 藤子不二雄以来の、名コンビ誕生!, 2014/12/10
水の助 (東京)
「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎、「シンセミア」阿部和重の共作。
パンチのあるダブルネームだ。
二人の小説からちょっと離れたおり、買おうかどうか迷ったが「買って正解」と序盤で思った。
舞台は東北。ここら辺は、阿部和重っぽいなぁとか、伊坂節だとか感じたが、
読み進めていくとそういったことも意識せず、物語にのめり込んでいけた。
つまり、面白いのだ。
企画倒れになっていない。
両者のおもしろみがきちんとかけ算になっている作品だと思う。

超おもしろい, 2014/12/3
伊坂幸太郎さんの小説以外はほとんど読みませんが、本書は最も好きな本です。
合作だからどうなったとか、ここは阿部さんっぽい、とかは気になりませんでした。
というか私にはよくわかりませんでした。
ただ単純に、一つの小説として、最初から最後まで、とても面白かったのです。
伊坂さんの作品が好きなら必読ですし、面白い小説が読みたいなら超薦めます。
あと、せっかくなので阿部さんの小説もどれか読んでみようと思います。


1×1=1
投稿者 hari 投稿日 2015/2/10
伊坂作品はいくつか読みましたが、阿部作品は読んだことがありませんでした。2人の合作ですから、伊坂作品と雰囲気が違うのは当たり前だと思います。しかし、そうは言っても多少は伊坂節を堪能できるんじゃないの?と思って読むとガッカリします。
この作品にはワクワク感がありません。読後の満足感も無かったです。主人公が必死に思い悩んでいることも、なんとなーくのラストも想像できてしまうのが残念でした。あらすじが想像した通りに進んでいくのです。会話文に関しては伊坂さんの味が出ていると感じましたが、それ以外は流れを含め、伊坂節を感じることはできませんでした。
一つの小説としては楽しめるかもしれませんが、伊坂さんのファンが伊坂さんを求めて読むことはオススメしません。
1に1をかけても1です。それ以上の作品ではありませんでした。

5つ星のうち 1.0 1×1=1という評価。合作にしてはクオリティは高くない。, 2015/2/10
甘口書院 -
第一に、残念な箇所が見受けられる。伊坂が野球好きなのは過去の作品からもわかる。
だが、少年野球を題材にするなら、しっかりと取材をしなくてはいけない。
それは、作家としての基本であり、想像だけで書くと失敗する。手抜きがわかると読者は興ざめする。
もっというと、合作なら、互いに批判的に検証をしなくてはいけない。
p135、野球の回想シーンがあるが、明らかな誤りとしては少年野球の最終回は9回ではなく7回である。
問題児、相葉がエースだったという設定だが、県大会準優勝までいくようなチームは、かなり統率されており、エースが気分次第でわざと負けようとするなんて、絶対にありえない。ましてや県大会上位にいくチームにはエース級は最低二人はいる。相葉に頼ったチームだなんて、そんなのは漫画だけの世界だ。相葉少年の特異な性格、背景が必要だとしても、設定としてはちょっと非現実的。ましてや、コーチをバッティングマシンで狙うなんてまずありえない。もっと別のアングルを立てて相葉少年を説明できたのではないか。
小さい頃から野球選手に憧れはしたものの、バットは持ったことはなく、ペンしか持ったことのない伊坂少年ではここまでが限界だったのかも。
主人公二人はもうすぐ三十歳という設定だが、そんな彼らは、ポンセとかクロマティとか古い野球選手はまず知らない。ポンセを知っているのは、どんなにマニアでもせいぜいが三十代半ば、いやほとんどは四十代以降であろう。ここに、すでに、68年生まれ、71年生まれの二人の作家の独りよがり、いや、二人よがりのプロットに読者と溝が生まれてしまっている。
相葉と井ノ原の移動がベースで話が進んでいくわりに、新展開がほとんどない。謎が解明されるのは、会話のなかでばかり。描写で新たに発見があるわけではない。後半は特にそれが強くなっていく。結局、会話で展開を生むのなら、ラジオドラマで言葉だけ聞いていればいいのと同じ。小説の妙味が乏しい作品。
銀行の金庫って、ウィルスレベルまで密閉できるというのか。ここにも疑問が残る。
決定的に残念だったのは、借金問題をハッピーエンドで解決するにしても、あまりに安易なやり方だった。伏線も何もなく、銀行のシーンで出てくるじいさんが金でいろいろと解決してくれるという話。あまりに予定調和すぎないか。やっつけ仕事はなはだしい。
あんなこんなで、いろいろダメだししてしまったが、当代の作家二人がかりでもこの程度の出来上がりか。こんなもんで4年もかかったのか。伊坂は、ソロで書いた「残り全部バケーション」のほうがクオリティは高かった。
つまるところ、この作品、1+1ではなく1×1=1だった。
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