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【ダ・ヴィンチ2014年12月号】「僕達には西加奈子がいる。」特集番外編 

注)特定の組織、団体とは無関係です
ダヴィンチ
http://ddnavi.com/dav-contents/213334/
今年作家生活10周年を迎えられた西加奈子さん。
その記念作品となる『サラバ!』がすごい傑作と聞き、仮綴本の段階で拝読。すぐに特集を決めました。
これまでの最長というボリューム、衝撃的なストーリー、多彩なキャラクター、そして何より、西さんがこれまでの著書に込めたであろう、さまざまな思いが凝縮されて詰まっているような多重感、それが『サラバ!』にはありました。
今回の特集にゲストとして登場してくださったのは、ブックデサイナーの鈴木成一さん(『サラバ!』の装丁も手がける)、お笑い芸人の若林正恭さん(オードリー)、又吉直樹さん(ピース)の3名。西さんご自身から、みなさんそれぞれと対談したいという強いご希望をいただき、豪華三連発対談となりました。
いずれの対談も内容、雰囲気はまったく違うものの大白熱、西作品を今後読み解くにあたってキーワードになるような素敵な言葉もたくさんうかがうことができました。
以下、3対談から少しずつ抜粋して掲載しますので、ぜひ、本誌でまるごとお楽しみください。
——————————————————————————————————————
西 作家が絵を描いてくるのって、やりにくいことはないですか? それ、いつも危惧していて。
鈴木 西さんは絵と小説が僕の中で分かれていないので。表現は文と絵ですけど、そのへんの境界なしに〝西さん〞なので。
西 嬉しい! でも、文章もつくるし、絵も描くから、〝わたし、わたし感〞があふれてますよね。
鈴木 西さんの絵は抜けがすごくいいと思う。
西 ほんまですか? 『ふくわらい』は、鈴木さんからご提案をいただいたんですよね。
鈴木 そうです、そうです。タトゥー。
西 定ちゃんが身体にしているタトゥーを全部描いてきてくださいと言われて。「わ、なるほど!」と思って。『ふる』も、このもやもやしたの、描いてくださいとおっしゃられて。
鈴木 そうですね。
西 『舞台』の頃にはもう鈴木さん、あきらめてらした。「絵、描くんでしょ? 何描くんですか?」みたいな感じでしたよね(笑)。『舞台』は、画材の段ボール自体を活かしてくださって、すごく感動しました。
(装丁対談 鈴木成一×西 加奈子)
—————————————————————————————————————–
若林 西さんの小説のベスト3を挙げてくださいってことで考えたんだけど、あえて言うと『さくら』と『地下の鳩』と『舞台』かな。
西 ありがとうございます!
若林 『舞台』の主人公の男がさ、お父さんを尊敬してたってことを認めたくなくて、でも認める瞬間みたいなのがあるでしょう。なんか俺、春日に対しての気持ちを思い出して。
西 そうなの?
若林 春日ってほんとにへこまないし、人の悪口言わないし、劣等感も持ってなくて。ずっと「正」のスパイラルにいるような男なんですよ。俺はその逆で、劣等感の塊みたいな男で。M-1で2位になった時に、「正」のスパイラルに逆転した瞬間はあったんだけど、「負」の部分を今でも持ってる。春日のことを褒める時も、自分を保てるような褒め方をしてた。でもね、最近変わってきて。もう認めようと思ってる。俺、嫉妬してるんですよね、春日に。
西 そうか……
(プロレス対談 若林正恭×西 加奈子)
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又吉 西さんとは、おもろいと思うこととか、目に留まるとこ、自分と近いなぁと思います。
西 それ、嬉しい。で、顔が好きだよね。うちら(笑)。
又吉 顔で笑っちゃう(笑)。
西 駅で「バイバイ」って言ったあとに、真顔に戻る時の顔とか。尾崎放哉が、顔のこと書いているよね。
又吉 子どもたちが……
西 卒業したような顔でいる。
又吉 何かとったような顔でいる、とか。
西 何かをとってきたということに感動しているわけじゃなくて、なんかとってきたみたいな顔をしている人がおもろい。それを文章で表すおもしろさ。伝えにくいけど、それ、絶対おもろいってことを私も書きたい。
(文学対談 又吉直樹×西 加奈子)

直木賞に西加奈子さん「サラバ!」 テヘラン生まれ大阪育ち
2015年01月15日 withnews
http://withnews.jp/article/f0150115003qq000000000000000G0010701qq000011399A.
第152回直木賞が西加奈子さん(37)の「サラバ!」に決まりました。西さんは、1977年、イラン・テヘラン生まれで、大阪で育ちました。2004年「あおい」でデビュー。「通天閣」で織田作之助賞、「ふくわらい」で河合隼雄物語賞。他の著書に「きいろいゾウ」「円卓」などがあります。



「わけのわからんまま」東京に

 関西弁で屈託のないキャラで知られる西さん。大阪の喫茶店で働きつつライターもしていた時、自分の好きなものを書きたい気持ちが強くなり、短編の執筆を開始しました。2005年12月のインタビューでは、当時のことを、次のように振り返っています。「めちゃくちゃ楽しくてしんどくて、ウワーッとのめりこんでしまう、初めての体験だったんです。書き終えた時、『これを活字にしたい、作家になりたい!』と、いてもたってもいられなくなって。わけのわからんまま、あてもないのに1人で東京に来ました。なんでそんなむちゃなことができたか、当時の自分に聞きたいわ(笑)」
 勢いで上京した西さんでしたが、知人に紹介された編集者に原稿を読んでもらうと、すんなり刊行が決定。それが、2004年のデビュー作「あおい」です。
「世の中、いろんな奴がおっていいと思う」

 西さんの描く日常の風景には、同性愛、障害、アルコール依存症などのモチーフも淡々と盛り込まれます。西さんは「自分も偏見とか持ってたりするけど、根はフラットやな、と思う。世の中、いろんな奴がおっていいと思うから。そういう人を書いてあえて心温まる話にしたり、問題提起したりしようとも思ってない」と話しています。
受賞作「やってきたことを全部ぶつけた」力作

 受賞作「サラバ!」は上下巻で約700ページ。作家生活10年の節目に「今までやってきたことを全部ぶつけた」という力作です。生きること、そして信じることとは何か、体当たりで問うような気迫がみなぎる物語になっています。

 主人公は、西さんと同じ1977年5月生まれの、歩(あゆむ)という名の男の子です。イランの首都テヘランで生まれる設定も、西さんと同じです。そんな男の子の誕生から物語は始まり、今の西さんと同年代にあたる30代の男性に成長するまでの半生をつづっていきます。

 歩は小学生時代の半分以上をエジプトで過ごし、そこでヤコブという少年と出会います。書名の「サラバ!」とは言葉の通じない二人を結ぶ合言葉のようなあいさつとして登場します。ヤコブが信じる少数派のコプト教(キリスト教の一派)、姉が傾倒する「サトラコヲモンサマ」という奇妙な神様、出家する父。ストーリーが進むにつれ、信仰の問題、ひいては生きることと信じることとの関係が、物語全体の重要なテーマとして浮かび上がってきます。
西さんは、「サラバ!」について「世間で正しいとされているものを一から考え直そうっていう小説を、ずっと書いてきたつもり」と話しています。「経歴は自分と重なるけれど、物語はまったくのフィクション」と言っていますが、10年の節目に、今まで伝えようとしてきたことを全部出し切ろうという思いが伝わる物語に仕上がっています。
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